8月のブライダル
お盆のちょっと前。
友人夫婦の結婚記念撮影でブーケとブートニア、
ヘッドドレスを作らせてもらいました。
8月の暑い盛りに茎が切りっぱなしのクラッチブーケはとてもハードルが高かったの
ですが、イメージ先行で。
友人の佐藤麻陽さんは鎌倉周辺の植物を使って染色をしているので、
ブーケにはどうしても地元の素材を使いたかったのです。
里山や知人の庭などを見て回り、候補となった植物がどのくらいで水が下がるか実験
を行った結果、最終的に花は購入、グリーンはご近所さんの桑の葉とヒナタイノコヅ
チ、自宅の斑入りムラサキシキブに決めました。
花束を結わえたのは麻陽さんが染めたオーガンジーの布です。
花はひまわりとルリタマアザミ。
ひと月に2回満月が含まれることをブルームーンといいますが、
ルリタマアザミは月に見立てています。
ご主人の寺田町さんはミュージシャン。
彼のアルバムの中に「月にひまわり」というタイトルのものがあって、
今回のお花はその題名に擬えています。
妖精のようなシンプルなリネンのドレスを作ったのは
ヘアーメイクアップアーチストの藤岡ちせさん。
この日の麻陽さんのヘアメイク、ヘッドドレスアレンジもちせさんの手によるもの。
雨上がりのしっとりした植物を背景に、カメラマンの野村美佐さんがお二人の表情と
鎌倉の谷戸の空気を写真に収めていきます。
約1時間程の撮影の間は、終始和やかで笑顔に満ち溢れたひとときでした。
猛暑だった2018年の夏。
この日ばかりは、すがすがしく想い出深い1日として心に刻まれています。
新郎新婦 寺田町 ♡ 佐藤麻陽
撮影 野村美佐
ドレス制作 ・ヘアーメイク ヘッドドレスアレンジ 藤岡ちせ
ブーケ ブートニア ヘッドドレス制作 まつばらひさよ
撮影協力 たからの庭