台峰のリースと里山保全のこと
今年の3月、北鎌倉の台で行われていたある写真展を訪れました。
写真を撮影されたのは、御年80歳の川上さん。
お話を伺うと、ご自身が子供の頃の明るい森を取り戻すため、
おひとりで地元の里山「台峰」の手入れを始めた方でした。
今では協力してくれる仲間も増え、定期的に保全活動をしているのだそうです。
鎌倉の他のハイキングコースを歩いたときは、笹が藪化して見通しが悪く、
その状態が当たり前と思っていた私にとって、写真展の帰り道、はじめて歩いた
台峰は、木漏れ日が射すとても気持ちの良い山道でした。
その体験があまりに印象的だったため、また「疲れたら座って休んでいればいいんだ
から」という川上さんの言葉に勇気付けられ、5月から台峰の手入れに参加するよう
になりました。
森の贈り物展を開催しているkmakura24sekki さんのエントランス脇には大きな鏡
が置いてあります。その鏡の前に飾ってあるリース (非売品) は台峰へのオマージュを
込めた作品となっています。
5月からの半年間で、台峰やふもとの町である台で出会い、縁あって私の手元にやっ
てきた植物をふんだんに使って制作致しました。
以前ブログでもご紹介した、北鎌倉コットンさんの棉の実も温かさを添えています。
このリースをご覧になることで、鎌倉の自然の豊かさを感じていただけましたら、
これ以上の喜びはありません。
今回、森の贈り物展で販売するリースの価格には、僅かではありますが、
「台峰緑地保全会」への寄付金を含めさせていただいています。
どうぞご理解下さいますようお願い申し上げます。